炭を調べていると必ず出てくるキーワード『備長炭』…
一体、備長炭とはなんなのか…
そんなあなたに『備長炭』の事教えちゃいます!
・そもそも備長炭ってどんな炭?
『備長炭』とは樫(かし)や馬目樫(うばめかし)の木を特殊な窯で焼き上げた非常に堅い炭になります。
この炭は火が付きにくい代わりに長時間燃え続け、BBQなどでよく使われている普通の炭と違い炎がほとんど無く、炭自体が発熱して燃えるため、遠赤外線が非常に多く出ます。
作り方は窯の中に空気を入れないようにしながらゆっくり日にちをかけて窯の温度を上げて焼いて行きます。
そして木が完全に炭になった所で窯に空気を入れて行き、さらに窯の温度を1000度以上になるように上げていきます。
その後、高温の炭を窯から取り出して灰と砂に水を含ませた土をかけて急激に温度を下げて冷やします。
表面が白っぽいのはその灰が付着しているからですね。
・備長炭って全て同じなの?
似ている性質ではありますが、原木の産地や生産者によって若干変わってきます。
産地別に比べてみましょう!
『紀州備長炭』
木材はウバメカシを使用。
備長炭の中でも最高品質。非常に堅く、叩くと金属音がして断面は貝殻のような光沢を放っている。
火力、火持ちが非常に良い。
『日向備長炭』
木材はカシを使用。
紀州備長炭までとはいかないが品質が高い。形が整っている炭が多いためインテリアなどに重宝される。
『土佐備長炭』
木材はカシを使用。
品質は他の備長炭に劣るが、火力、火持ち、コストのバランスが良い為に幅広く使われている。
『秋田備長炭』
木材はミズナラを使用。
ウバメカシ、カシを使用してないにも関わらず高い品質を実現。価格も比較的安価。
なんで備長炭って名前なの?
備長炭の名称は元禄年間(1688~1703)に紀州・田辺藩の炭問屋である備長屋長左衛門が名付けたと言われており、当時は紀州地域で作られた物だけを備長炭と言っていました。(今は違います。)
いかがでしたでしょうか?
備長炭の事を少しだけお話しさせてもらいましたが、炭にはもっと様々な種類の炭があり、様々な使われ方をしています!みなさんにもっともっと炭の事を知ってもらいたいので随時、更新をしていきますので楽しみにお待ちください!